【Shopify】Shop Payとは? 安全性や登録した覚えがない時、使い方などについて解説
最終更新日: 2025.05.13

ネット通販で買い物をした際、「Shop Pay」という見慣れない決済画面に出会って驚いた経験はありませんか?
あるいは、登録した覚えがないのに確認メールが届き、不安になった方もいるかもしれません。
Shop Payは、Shopifyが提供する便利な決済サービスの一つで、ユーザーにも店舗側にも多くのメリットがあります。
本記事では、Shop Payとは何か、安全性や仕組み、導入のメリットや登録時の注意点まで、わかりやすく解説します。
この記事を書いた人:カンナートブログ編集部

株式会社カンナートは「WEB制作」「システム開発」「事業化支援」を行う企業です。WEBに関わる様々なご要望にワンストップでお応えしてきたノウハウを生かし、お客様の課題を解決いたします。
ブログでは、カンナートの社員がWEB制作の過程で 「発見したこと」「便利だと思ったこと」を不定期にお届けします。
目次
1. Shop Payとは?
2. Shop Payの特長
7. まとめ
Shop Payとは?
Shop Pay(ショップペイ)は、Shopifyが提供するスピーディかつ安全な決済サービスです。
Shopifyで構築されたネットショップで買い物をする際に、購入者が一度Shop Payに情報を登録しておくと、次回以降の購入時に住所やカード情報を自動で入力してくれる便利な機能です。
メールアドレス・クレジットカード情報・配送先住所などを安全に保存しておけるため、わずか数クリックで購入を完了できます。
これにより購入のハードルが下がり、カート離脱率の低下が期待できます。
ここでよく混同されるのが「Shopify Payments」との違いです。
Shopify Paymentsは、Shopify運営者向けの決済代行サービスで、さまざまなカードや決済方法を導入できる仕組みです。
一方、Shop Payはエンドユーザー向けの購入支援ツールという位置付けで、Shopify Paymentsを利用しているショップに対してのみ有効となります。
つまり、Shopify Paymentsの上に成り立つ購入者の体験向上ツールがShop Payです。
Shop Payの特長
Shop Pay最大の特長は、一度の登録で複数のShopifyショップに使い回せるという点です。
個人情報や決済情報を毎回入力する手間が省け、スムーズな買い物体験が可能になります。
さらに、Shop Payは環境への配慮も行っており、Shop Payを通じて購入されると、配送によって発生するカーボン排出の削減運動にも貢献できます。
こうしたサステナビリティへの取り組みも、今の時代にマッチした特徴の一つです。
Apple PayやGoogle Payといった他の高速決済ツールと同様に、スピードと利便性を両立した決済体験を提供しています。
Shop Payの安全性について
「クレジットカード情報を保存するのは不安…」という声もありますが、Shop Payは非常に高いセキュリティ基準で運用されています。
データは暗号化され、Shopifyのサーバー上で厳重に管理されています。
さらに、Shop Payを使う際にはSMSによる2段階認証が行われるため、不正使用のリスクも低減されています。
Shopify自体がグローバルで利用されている信頼性の高いプラットフォームであることも、安全性を裏付ける要素の一つです。
Shop Payに登録した覚えがない時
Shop Payに「登録した覚えがないのにメールが来た」という場合、Shopifyで構築されたECサイトで商品を購入した際、自動的にShop Payに情報が登録された可能性があります。
多くの場合、初回購入時に「情報を保存して次回からスムーズに購入する」といったチェックボックスに同意したことで、Shop Payアカウントが作成されます。
メールに記載されているリンクからログインし、登録状況を確認したり、設定を変更することが可能です。
もし心当たりがない場合は、メールの差出人や内容に不審な点がないか慎重に確認しましょう。
Shop Payを導入するメリット
Shop Payを導入することで、以下のようなメリットがあります。
ECサイト運営者はメリットを踏まえたうえで導入を検討してみましょう。
Shopify利用者を獲得できる
Shop Payに登録しているユーザーは、Shopifyを通じて多くのショップで買い物をしています。
つまり、Shop Pay対応ショップは既に登録済みのユーザーにとって親しみやすい存在となり、信頼感や購入意欲を高めることができます。
また、Shopアプリ(Shopifyの公式ショッピングアプリ)との連携により、ユーザーの発見性も高まりやすく、新規顧客の流入経路としても機能します。
コンバージョンの改善に繋がる
Shop Payを使えば、ユーザーは最短数クリックで決済を完了できます。
これにより、カート放棄や途中離脱といったECサイトの課題が大幅に軽減され、コンバージョン率(CVR)の向上が期待できます。
特にスマートフォンからの購入時に効果が大きく、ユーザーにとってストレスのない購入体験が提供されます。
SNSなど他の販売経路でも使える
Shop Payは、InstagramやFacebookなどのSNS上のShopify連携機能とも相性が良く、SNS上の投稿から直接決済を行うことも可能です。
SNS経由で商品を見つけたユーザーがそのままシームレスに購入できる導線を作ることで、SNSからの売上拡大にも貢献します。
マルチチャネルで販売しているショップにとって、大きな武器となる機能です。
Shop Payを有効にする方法

Shop Payは、Shopify Paymentsを有効化しているショップのみで利用可能です。
設定手順は以下の通りです:
①Shopify管理画面から「設定」>「決済」へ移動
➁「Shopify Payments」を有効にする
③有効化後、「Shop Pay」をオンにするオプションが表示される
④チェックを入れることで、自動的にShop Payの機能がサイトに追加される
なお、Shop Payの利用には特別な料金はかかりません。
Shopify Paymentsの通常の決済手数料内で利用可能です。
モバイルユーザーの多いショップや、SNSと連携した販売戦略を持つ店舗には特におすすめです。
まとめ
Shop Payは、Shopifyを利用するユーザーにとって便利で信頼性の高い決済サービスです。
購入者はスムーズな買い物体験を、店舗側はコンバージョンの向上や新規顧客獲得といった恩恵を受けることができます。
「登録した覚えがない」と不安になることもありますが、基本的には安全で便利なサービスです。
