DX推進担当になったら知っておきたい|こんな落とし穴に注意

公開日: 2026.10.07

DX推進担当になったら知っておきたい|こんな落とし穴に注意

DX推進において、システム開発を外部に依頼する場面は数多く発生します。その過程で「想定より費用が増えてしまった」「現場で使いにくく定着しなかった」といったお悩みを耳にすることも少なくありません。

こうした課題は、開発そのものというよりも、実は開発会社選びの段階に要因があるケースも多いように感じます。

今回は、よくあるつまずきやすいポイントを整理しながら、選定のヒントをご紹介します。


この記事を書いた人:カンナートブログ編集部

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株式会社カンナートは「システム開発」「事業化支援」を行う企業です。システム開発に関わる様々なご要望にワンストップでお応えしてきたノウハウを生かし、お客様の課題を解決いたします。
ブログでは、カンナートの社員がシステム開発の過程で 「発見したこと」「便利だと思ったこと」を不定期にお届けします。


目次

よくあるつまずきやすいポイント

課題の背景にあるもの

開発会社選びで意識しておきたいポイント

要件整理に不安なら任せるという進め方も

まとめ

よくあるつまずきやすいポイント

まず、開発を依頼する会社を何社かピックアップして自社の希望を伝えることが多いと思いますが、ここでつまずきやすいポイントを整理します。

価格を重視しすぎてしまう 要件が整理しきれないまま進めてしまう 任せきりになってしまう

1.価格を重視しすぎてしまう

複数社から見積もりを取り、その中で最も安い会社を選ぶというのは自然な判断のひとつです。ただ、開発においては価格だけで判断するのが難しい側面もあります。

見積もりの前提条件や解釈によって、

・後から追加費用が発生する
・想定より工数が増える
・担当メンバーの経験値に差が出る

 といった違いが生まれることもあります。結果として、最初の想定から大きく変わってしまうケースも見受けられます。

2.要件が整理しきれないまま進めてしまう

まずは相談しながら進めたいという状況は自然なものですが、要件が曖昧なまま進行すると、途中で仕様の見直しが増える傾向があります。

その結果、手戻りによるコストの増加、スケジュールの見直し、品質への影響といった形でプロジェクト全体に影響が出ることがあります。

3.任せきりになってしまう

専門的な領域であるがゆえに、「プロに任せた方が安心」と感じる場面も多いと思います。ただ、発注側の意図や背景が共有されないまま進むとトラブルの元になりかねません。

具体的には、

・認識のズレが広がる
・ビジネス上の意図が十分に反映されない
・期待とのギャップが生まれる
といったことが起こりやすくなります。

課題の背景にあるもの

これらの状況の背景には、いくつか共通する要因があります。

情報のギャップ、判断基準の持ちづらさ、長期的な依存への不安

情報のギャップ

発注側と開発側では、技術的な知識や経験に差があることが一般的です。そのため、提案内容や見積もりの判断が難しく感じられることがあります。

判断基準の持ちづらさ

DX推進の担当者の方が、必ずしもシステム開発の専門家であるとは限りません。何を基準に比較・判断すればよいか悩まれる場面も多いのではないでしょうか。

長期的な依存への不安

外部に依頼することでスピードは上がる一方、自社にノウハウが残りにくくなるという側面もあります。結果として、将来的な柔軟性に影響することもあります。

開発会社選びで意識しておきたいポイント

では、どのような観点で会社を選ぶとよいのでしょうか。いくつか参考となる視点をご紹介します。

実績や得意領域の確認、課題への向き合い方、進め方の分かりやすさ、運用・保守への対応

1. 実績や得意領域の確認

開発会社ごとに、得意とする分野や経験してきた領域は異なります。

・業界(例:製造、金融、ECなど)
・システムの種類(基幹系、Web、モバイルなど)

自社の取り組みに近い実績があるかを確認することで、イメージのすり合わせがしやすくなります。

2. 課題への向き合い方

単に要望を形にするだけでなく、背景にある課題まで理解しようとする姿勢があるかも大切なポイントです。たとえば、「不明点を丁寧に確認してくれる」「別の進め方や選択肢を提案してくれる」「ビジネス視点で会話ができる」といった点は、プロジェクトを進める上で安心材料になります。

3. 進め方の分かりやすさ

開発の進行方法が見えやすいかどうかも重要です。

・どのような工程で進むのか
・進捗はどのように共有されるのか
・品質はどの段階で確認されるのか

こうした点が整理されていると、プロジェクト全体の見通しが立てやすくなります。

4. 運用・保守への対応

システムはリリース後も継続して利用していくものです。

・トラブル発生時の対応
・改修の対応の柔軟性
・長期的なサポート体制

こうした観点も含めて検討しておくと、安心して運用につなげることができます。

要件整理に不安なら任せるという進め方も

システム開発では、「課題はあるが、何をどう要望すればよいか分からない」というケースも少なくありません。特にDX推進では、業務課題をシステム要件として整理・言語化することに難しさを感じる場面があります。

そこで活用されるのがRFP(提案依頼書)です。RFPは、開発の目的や必要な機能、対象範囲などを整理し、開発会社へ共有するための資料です。見積もりや提案条件を揃えやすくなるメリットがあります。

一方で、RFPを自社だけで作成するのが難しい場合もあります。そのため近年では、開発会社にヒアリングや課題整理を支援してもらいながら、RFPを一緒に作成する進め方も増えています。

要件整理の段階から伴走してもらうことで、認識のズレや手戻りを減らし、より進めやすいプロジェクトにつながりやすくなります。

まとめ

システム開発の外部委託において、会社選びは単なる発注先の決定ではなく、プロジェクト全体に影響する重要なプロセスです。価格や知名度だけで判断するのではなく、自社との相性や進め方、将来的な関係性といった視点も含めて検討することが大切です。

また、発注側としても目的や背景を共有しながら、一緒に進めていく姿勢を持つことで、より良い成果につながりやすくなります。無理のない形でパートナーと連携しながら進めていくことが、結果としてプロジェクト成功への近道になるのではないでしょうか。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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