制作概要
株式会社GLUG(グラッグ)様は、自社独自の新しい発注・物流管理システム(FSYSTEM)の構築・移行を実施されました。旧システムの課題をどのように解決し、将来のAI活用や物流コスト削減に向けてどのような戦略を描いているのか。今回は、株式会社GLUG(グラッグ)の物流企画部より松田様と商品開発部 大久保様をお招きし、プロジェクトを担当したカンナートのメンバーと共にお話を伺いました。
- 業界
- 飲食・食品・物流(お弁当メニュー開発・商材販売、福祉事業等)
- 作業範囲
- システム開発・運用保守・UI/UX改善
システムリニューアルによる物流効率化と業務改善の成功事例
- 抱えていた課題:
共有システム利用による機能拡張の限界、エンドクライアントからの代理発注等のトラブル発生、システム動作の遅延によるエンドクライアントの業務負荷。
- 解決策(実行内容):
株式会社カンナートとの協同による、自社専用の次世代発注・物流管理システム(FSYSTEM)のアジャイル開発。
- 導入効果:
運用ログによるセキュリティ強化、検索機能とレスポンス速度の大幅改善、およびエンドクライアントの顧客満足度向上。
- 今後の展望:
発注除外実装による物流コストの削減、エンドクライアント負担の軽減、およびAI(人工知能)を活用した問い合わせ対応の自動化等。
1. 独自の物流・発注管理システムへ移行した背景と抱えていた課題
まずは、今回自社専用の新しいシステム(FSYSTEM)を構築された背景からお聞かせいただけますか?
松田様
当社に「物流企画部」という物流専門の新しい部署を立ち上げた際、それまで利用していたパートナー企業との共同利用システムが利用できなくなったのが最大のきっかけです。バックアップやシステム改修も含め、自社で完全にコントロールできる独自の物流基盤を整備する必要がありました。
大久保様
当時はまだ部署自体も立ち上げ準備の段階で、私を含めた数名のチーム体制で、手探りの中で進めていましたね。システム移行より先に物流の切り替えが決まっていたので、急いで対応しなければならない状況でした。

なるほど。旧システムでは、具体的にどのような課題を抱えていたのでしょうか?

松田様
いくつかありますが、一番はセキュリティとログ管理の欠如です。パスワードを共有して代わりに入って発注を行うなど、代理発注によるトラブルが起きても、誰が操作やキャンセルをしたのかというログが残らず、原因究明に大変苦労していました。
大久保様
加えて、システムがSaaSやパッケージ型のようなものだったので、独自の機能改修が難しかったんです。特にエンドクライアントから不満が多かったのが「カレンダー切り替え画面の動作が重い」というレスポンス速度の遅延でした。エンドクライアント側は毎日時間との戦いですから、これは大きなストレスになっていました。
2. 新システム導入による具体的な改善効果
FSYSTEMへ移行後、現場からの反響や改善効果はいかがでしたか?
大久保様
ログイン情報に基づく運用ログがしっかりと記録されるようになったことで、トラブル時の原因究明や対応スピードが格段に向上しました。これが一番ありがたいですね。
松田様
データ活用の面でも大きく変わりました。以前は注文単位やエンドクライアント単位、商品単位での細かな検索ができなかったのですが、FSYSTEMではそれが可能になりました。SV(スーパーバイザー)向けの発注率などを可視化するPDFレポートやグラフ機能も充実していて、現場から高く評価されています。

懸案だったレスポンス速度についてはいかがですか?

松田様
カンナートさんに改修を行っていただいたおかげで、画面のレスポンス速度も大幅に改善されました。毎日の発注業務にかかる時間が短縮されたことで、社内で実施している顧客満足度(エンドクライアント)アンケートでも点数が上がり、厳しいお言葉をいただくことも無くなりました。
3. カンナートのアジャイルな開発体制とプロジェクトの教訓
開発プロジェクトの進行や、我々カンナートの体制については率直にどのように感じられていますか?

大久保様
以前のシステムでは機能改善を依頼しても膨大な時間や費用がかかっていました。しかしカンナートさんは、細かい要望に対してもチャットや毎週のミーティングですぐに対応してくださり、スピード感を持ったアジャイルな開発体制が構築できていると感じています。
カンナート鷹野原
ありがとうございます。ただ、リリース直後などは我々も含めてかなりバタバタしてしまった部分もありましたね。
松田様
そうですね(笑)。過去のシステム移行時に全エンドクライアント一斉に切り替えを行った結果、トラブル時に旧環境へ戻すことができず、発注がストップして電話対応で倉庫に出荷依頼をするという事態になりました。この経験から、システム移行には「段階的な導入」や「部分的な切り替え」が絶対に必要だと痛感しました。
大久保様
社内への「機能の定着」も大きな教訓です。たとえば、お弁当のメニュー構成を登録する便利な機能を実装していただいたのに、繁忙期と重なって現場へのレクチャーが行き届かず、未活用のまま放置されてしまったことがありました。「機能を作って終わり」ではなく、既存の業務フローにいかに組み込むかという「導入後の定着運用」の重要性を強く実感しています。
カンナート鷹野原
お互い忙しい時期のコミュニケーションについては、チャットだけでなく初期から「Backlog」のようなプロジェクト管理ツールを使って、課題や機能更新についてしっかり追える仕組みにしておくべきだったという反省もありましたね。
4. 今後の事業戦略:AI活用とさらなる物流効率化に向けた展望
今後、システムを活用してどのような戦略や改善を描かれていますか?
松田様
お米の価格高騰などの市場変化に対応するため、「直送センター」を活用した物流コストの削減を急ピッチで進めています。
その一環として、コンテナやケース単位での発注を効率化する「発注除外機能」の実装を検討しています。ケース発注しているエンドクライアントでも、日々の弁当容器のバラ発注数量をわざわざ手作業で「ゼロ」に修正する手間がかかっているので、これを自動化してエンドクライアントの業務負担を軽減したいです。
大久保様
他にも、別管理になっている消耗品の一括発注化や、店頭でお弁当を直接販売する「追い弁」の販売個数追跡、年内リリース予定の「GLUSELLER2」との日報入力連携など、より現場の売上に直結するシステムへ育てていきたいと考えています。

最後に、今後のビジネスパートナーとしてカンナートに期待することをお聞かせください。

大久保様
現在は社内でChatGPTなどのAIを試験導入し、販売データ分析やメニュー構成案の作成に活用しています。今後は過去の問い合わせデータをAIに学習させ、エンドクライアント対応を自動化する「AI問い合わせシステム」の構築も検討したいです。その際、ナレッジを集約して社内で共通化するための技術的なサポートをお願いしたいです。
松田様
また、新しい機能開発に際しては「この開発費に対して、将来的に〇ヶ月でこれだけの物流コスト削減が見込める」といったROI(投資対効果)の提案資料を提示していただけると、社内の稟議が圧倒的に通りやすくなります。
今後も福祉事業などとの親和性を高めながら事業拡大を目指していくので、ビジネスの成長を共に支えるパートナーとして、物流コスト削減や売上向上に繋がる継続的な提案を期待しています。
カンナート担当者
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PM
鷹野原
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ディレクター
末次
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